私は確かに愛されていた
母親は私をとても愛してくれている。愛しているが故に過保護なのであるが。
私はTPOを弁えずに手首を切り、患者をドン引きさせ、次の日の業務に差し支えるのにピアスを開け、眉毛、体毛も全部抜くし、薬も死なない程度にしか飲めず、気分を落ち着かせて、薬物に依存してゆくのです、堕ちてゆきます。死ぬのは怖い。
生きていくにはお金がかかります。何のためにお金をためているの?お金が貯まった分だけ感じる虚無感。
私には、なんにも、なんにもないんです。
残ったのは、親からの期待と、怠惰。
手首を切り、ご飯を食べず、吐いて、弱い。
そんなことで母親に心配されることでしか、愛を感じることができない。
毎日、自分の腕の傷跡をアイツに、
はたまたあいつに見立てて、またカミソリで傷口をなぞって、抉っていく。
いつになれば私は誰かの1番になれるのだろう。
いつになれば私は鬱の薬と眠剤を飲まずに眠れるのだろう。
ああ、いつになれば。
薬を見ることでしかできない安心、
そしてあの子の理不尽、全てが私の心を掻き乱すので、
平和に生きるためには、あの子は変えられないから、私が代わりに手首を切ることしかできないのです。それしか分からないのです。
私は甘えられる存在さえあればいいのです。
人と話すだけで動悸がする私には、働くことは難しそうです。
ああ、どうにかしてリストカットをやめたい。
こんなこと、本当はしたくない。ママに心配されたい。ママが憎い。
パパを殺したい、そして私も死ねばいい
私はただ、まっとうに生きたかっただけなのに
あたしを苦しめた、みんな。あたしが苦しめた、みんな。
謝りたくて仕方がないのよ。
許して欲しいのよ、愛して欲しいのよ
罪悪感、嫌悪感、その全てが私を苦しめる。